ステロイドを処方されたとき、こんなふうに思ったことありませんか?
- なんとなく薄く塗ってる
- とりあえず1日1回だけ
- 保湿とどっちが先かわからない
実はこれ、かなり多い間違いです。
ステロイドは「強い薬」ですが、
正しく使わないと十分な効果が出ないこともあります。
この記事では
- 正しい量
- 回数
- 塗る順番
を薬剤師の視点でわかりやすく解説します。
ステロイドは「たっぷり」が基本
一番多い間違いがこれです。
→ 少なすぎる
怖くて薄く塗る人が多いですが、
それだと炎症を抑えきれません。
目安になるのが「FTU(フィンガーティップユニット)」です。
FTUとは?
チューブから大人の人差し指の先から第一関節まで出した量。
これでだいたい、
- 手のひら2枚分の面積に塗れる量
ポイント
- うすーく伸ばすはNG
アトピーの肌は通常の肌と違い凹凸があります。
薄く広げると、凹んでいる部分は覆われるかもしれませんが、突出している部分は薬で覆われず、効果が十分に出ない可能性があります。
- テカテカして、ティッシュを貼り付けても落ちない程度
落ちてきてしまう部分には薬が足りていません。
- 塗り広げるというより「置いて広げる」イメージ
肌が荒れてしまう原因になってしまうので、強く擦り込まないように注意してください。
塗る回数は基本1日1〜2回
多くのステロイドは
- 1日1回 or 2回
で処方されます。
ここで大事なのは
→回数を勝手に減らさない
- 良くなってきたから1回にする
- なんとなくサボる
これ、ぶり返しの原因になります。
ステロイドはいつまで使う?やめどき・減らし方をわかりやすく解説
保湿との順番はどっちが先?
これもよく迷うポイント。
結論
基本は保湿 → ステロイド
理由
- ステロイドを先に塗ると、保湿剤を塗った時、必要のないところに広がる可能性がある為
ただし例外
- 医師から指示がある場合
- 刺激が強いとき
この場合は指示を優先してください。
お風呂の後がベストタイミング
塗るタイミングでおすすめなのは
→ 入浴後すぐ(5〜10分以内)
理由
- 清潔になっている
- 皮膚が柔らかくなっている
- 浸透しやすい
よくあるNGな塗り方
結構多いのでまとめます。
- 少量しか塗らない
- 良くなったらすぐやめる
- かゆいところだけちょこっと塗る
- 自己判断で回数を減らす
これ全部「治りにくくなる原因」
元アトピーとしての実感
私自身、アトピーのときは
自身の性格や多忙などが要因で
少し良くなったらすぐやめたり、塗り忘れを繰り返す。
これをやっていました。
結果どうなったかというと、当たり前ですが
→全然治らない
→ ぶり返す
→ また塗る
→ 少し良くなる
→また塗り忘れて悪くなる
の繰り返しでした。
あとは何より、良くなってきた時のやめるタイミングの他やめ方もとても大事です。
突然やめるのではなく、ステロイドの強さを弱くしたり、塗る回数や塗る日を徐々に減らすことが何より重要です。
まとめ
ステロイドの正しい塗り方は
- 量:しっかり(FTU目安)
- 回数:指示通り(1〜2回)
- 順番:保湿 → ステロイド
- タイミング:入浴後がおすすめ
です。
「怖いから少なめに」は逆効果になることもあります。
正しく使うことで、
結果的に早くやめられることも多いです。
参考文献・出典
- 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」
- 今日の治療薬2020
- マルホ株式会社
※内容は2026年1月時点の情報をもとに記載しています。
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